『竜馬がゆく』 司馬遼太郎を初めて読みました

いや~こんなに一気に読めた本は久しぶりでした。

家にあったのが愛蔵版だったので、全8巻中の1巻を読んだだけですが、おもしろい!

大河ドラマで『龍馬伝』をやっていたのが2010年くらいだったと思うのですが、自分は、一昨年ぐらいに見直していたので、大河ドラマを思い出しながら読むことができました。

福山雅治さんが龍馬で、香川照之さんが弥太郎だったのは強烈に覚えていました。

武市半平太大森南朋さんやってたなーとか、岡田仁蔵を佐藤健さんだったけーとか思い出しながら読んでました。

最近では、坂本龍馬を教科書からなくそうみたいな動きがあり、司馬史観の見直しが図られていますが、フィクションだったとしても、めっちゃ面白いことには変わんないかなと。

 

あと、今やってる大河ドラマ『青天を衝け』との関連では、土佐藩主山内豊重(容堂)が「水戸の大政治学藤田東湖」に師事したことが書かれていて、つながった感を味わえました。安政地震で東湖が死んだこともちゃんと書かれてありました。

 

まだまだ読みはじめですが、引き続き読んでいきたいと思います。

 

3/19二巻目読みました。

吉田東洋暗殺、竜馬脱藩まで描かれていました。

三条家へ密書を届けるために、自分の身を犠牲にした播磨介との出会いを通じて、竜馬は、天下について、自分はこのままでいいのかと考え始めるわけですが、やはり半平太のやり方とは合わない。

東洋を殺してもその上には、山内容堂がいる。結局幕藩体制という仕組みがある限り何も変わらないとして、藩そのものをぶっ壊そうとする竜馬は、ずっと青春を追いかけている少年のような生き方をした人物として描かれています。

 

印象に残ったのは、乙女が竜馬に脱藩を後押しするシーンです。

迷う竜馬に対して、乙女が「男なら、いったん決心したことは、とやかくいわずにやりとげるものです。」と言い、

最後は、浮気ばかりする夫に嫌気がさたとは言うものの、目は真っ赤で泣いているという場面で終わるのが、感動的です。

団塊の世代の人たちは、このような熱意に惹かれていたのかなと、なんとなく思いました。