読書記録(1)『砂糖の世界史』川北稔 

この本を読み終わった後、最初に思ったのは、「もっと早くに出会いたかったな」ということ。

特に高校時代、世界史を勉強してるときに読んでいたら、もっとちゃんと勉強していたかもしれないと思った。

まあ、高校時代に本なんて読んでなかったから、可能性皆無なんですが。

ただ、今世界史学んでる学生には読んでもらいたい。

岩波ジュニア新書で200ページぐらいで読みやすいですし。

 

この本の一番の感想は、世界がものすごい不条理?だってこと。(「不条理」という言葉もなんか軽いなと感じてしまうけれど、自分の語彙力ではこれ以上思い浮かびませんでした。)

砂糖がその場所で作れるっていうただそれだけの理由で、砂糖作らされて、黒人は無理やり連れてこさせられて、、、

 

それと、文化とか伝統というのも結局、基準をどこに置くかだなと感じた。ジャガイモとかトマトとかはアメリカ大陸から来てるわけで。イギリスの紅茶に砂糖みたいなイメージも、お茶は中国からで、砂糖はカリブ海の島とかのプランテーションで作ってたわけで。

 

本書の中では「世界商品」という言葉が出てくるけど、現在の、そしてこれからの「世界商品」ってなんなのかな~と考えた。

強いて言えば、情報やデータかなとか、

「モノ消費からコト消費」っていう観点からいえば、もはや「世界商品」なんてないのかなとか、

 いろいろ考えたけどわかんない。まあそれが分かったら、誰も苦労しないだろうなと。

 

あと、この本を読むと、世界史がダイナミックに見えるようになる感じがする。

いや、ちょっとまて。そもそもダイナミックなのが世界史なんじゃないのか?

今まで世界史を用語の暗記みたいに考えてた私は、そんなことを思いましたとさ。

おしまい